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 有限会社門一級建築士事務所
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 コラム 

 
第18回 単純さの中の豊かさ
現在のOPAビル

 「フェスティバル」という商業建築が那覇の国際通りに建っていた。現在のOPAビルの事である。この建築の中には有名なブランド店が面を構え、最新モ−ドの情報を発信していた。そんな高価なブランド品を買う気はもともとなかったが、よく足を運んだ。その目的は最先端のファッションを見に行くと言うより、そこで体験する空間が好きであったからだ。

 一見単純なコンクリ−トの外観も中に入ると心地よいズレが平面を構成し路地に迷いこんだ錯覚を覚えた。さらに大小の吹き抜けの空間が立体的に展開され沖縄の強烈な日差しを光と影で織り込み内外を曖昧に繋ぎあわせていた。喧騒な街中でも自然を体感出来た場所であった。

 単純さの中にも、ちょっとした変化をつける事で生れる不思議な空間。沖縄の強烈な日射しを積極的に影と共に演出する工夫。内外の連続性など今でも学ぶべき点は多い。

表情豊かな光が差し込むダイニングキッチン
自然を取り込む工夫

 今回紹介する住宅も単純になりがちなワンル−ムタイプの空間に、どのようにして「内外の連続性」や「光と影の積極的演出」を取り込めるかがテ−マであった。

  施主の要望は大きなワンル−ムタイプの住宅を希望していた。計画するにあたり敷地の条件や周辺状況から主に生活を送る空間は自然と2階の位置へと計画された。

 1階にはアトリエを兼ねた応接室と大きな土間とゲストル−ムで構成され、2階は水廻りと主寝室以外は仕切りがない構成となっている。しかし、シンプルな平面計画に対して断面計画に特徴を与える事で空間に変化をつけ、様々な自然現象を取り込めないか考えるようになった。

ロフトより下階を見る
平面構成から空間構成へ

 まず、屋根を一部持ち上げ天井に高低差をつけ、サイドライトから光を取り込んだ。
その結果、空を中心とした中庭のような生活環境がえられた。時間の変化に伴い空の色彩の変化やリズミカルな光運動が生活の中で刻々と刻み込まれて行く。仕切りのない子供室には段差を設け、意識的な領域のみが設定された。更に段差を利用したロフトで個室の中にも、領域のレベルに変化を付け、膨らみある空間に仕上げた。

 建築の技術的発展と土地の制約上、建築も自然と平家形式から2階、3階建てが主流となりつつある。平面構成を中心に考えられてきた住宅も、断面的解決を積極的に取り込んだ空間構成が今後重要になると考えている。何気ないちょっとした工夫で「空間の質」をガラッと変えてしまうような建築を、これからも施主と共に模索していきたい。

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