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 有限会社門一級建築士事務所
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第17回 風土の尊重と継承
 昔、茶室のつくり方では、そこらに落ちている棒切れを拾ってきて、これを建てよと教えていた。それは輝くばかりの小生活をつくりだした。そうした伝統的な考えは恥ずかしいものどころか、美の極致として私たちの誇りとなっている。貧しさを誇りに感じ、貧しさを美徳に変える生活の美学がここにある。最近、私たちはこの美学をすっかり忘れてしまったような気がしてならない。

 風土の尊い行為を実証しながら、設計する事は、さらに未来に向けて、現代の「用」に供するよう心がける事が大切だと感じている。

大きな木製の建具からは、庭を楽しむ事ができる
このアンティークな家具も30年間使い続けている
木の材料で包まれた吹き抜けの空間。天井は杉材が材料に使用されている

記憶の原風景

 南風原町に建築されたこの住宅は、三十年の歳月を生き、僕の生活体としての過去の日々が積み重なっている。特に風土に根差した建築を意識したこの空間は、木が人に優しい材料だとつくづく教えてくれる。それは木が自然の材料であり、人々が住むという空間をつくり始めた、遠い昔の記憶の長い付き合いの中で、育ってきた親しみのせいなのかもしれない。僕らが、木に囲まれていると心の安らぎを覚えるのは確かだ。だからといって、いろいろ要求される今の建築空間において、木は必ずしもその要求を満たしてくれる完全な材料ではない。だからこそ、今の状況をいかに解決していくかは、現在の技術に課せられた問題であり、我々、建築家の宿題だとも思っている。

 住宅の設計をしていると、「木は好きなんだけど…。心配だから」という声をよく聞く。
確かに阪神淡路大震災の約九割が木造住宅を中心とした家屋の倒壊によって圧死している。

 ただ、建築家と一般の人たちとの感覚の隔たりは大きく、おそらく住宅観にズレがあることは認めなくてはならない問題だと思う。だが、建築家は良質な住宅を提供して社会に貢献したいと思っているのだ。特に風土に根差した建築をつくる事はその土地の条件に耐えるために、気候・立地・地形から素材・ディ−テ−ル・形状が選ばれなければならない。自然に逆らわなければ、耐用年数は確実に伸びていくはずだ。「住宅」は生活の知恵であり、習慣でもある。流れゆくものとして歴史を尊重し、現代という新たな歴史を刻む事でもある。

風土と尊重の継承

 何事においても古典や歴史に学ぶ事は多いと思う。まさに、この空間は風土のなかで尊重され、変わらずに継承されていくべきものを多く内包していると実感している。

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