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 有限会社門一級建築士事務所
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第12回 歴史からの発想

快適で大切な居住空間を大量生産できることは、想像するだけで愉快な夢なことである。あとは、現場で組み立てるだけ。工場で、できる限りのことはやってしまっているのだから、工期短縮、低コストで、できるのは当たり前だと思う。

ただ問題なのは、住む人々をも規格化する恐れがあることだ。
大量の規格住宅を売り込みながら、実はコンクリ−ト総流し込みの大豪邸に住んでいる何人かの人間を知っている。僕は、こういう種類の人間をかなり気の毒に思っている。

貧弱な現実より華麗な虚飾を愛する人間だからだ。そんな訳で、どこか違和感を感じるとともに世界が裏返った感じをおぼえる。生活空間は坪単価であり、金によって決まるという幻想を追い続けるこのシステムは、どこか社会主義思想の今までに見たこともない街並を作り上げている。一体ここが資本主義社会かと忘れてしまうほど画一的で大量の夢のマイホ−ムが転がっている。

住宅のスケ−ルを変えた玄関ドアと中庭に続く石張りのアプロ−チ
住宅のスケ−ルを変えた玄関ドアと中庭に続く石張りのアプロ−チ。床は奥まで石張り。

南東と北東を分離する中庭
南東と北東を分離する中庭。上部にはそれをつなげるブリッジと北棟が見える。

非日常性のある家
結局のところ、クロ−ン住宅化は起きてしまったことだし、仕方ない種類のことだ。それを深く追求してみようという気はさらさらないが、世界は本当に不平等に出来上がっている。そんなことを考えながらこの住宅の図面を描いた。

この住宅は、嘉手納のロ−タリ−付近に建っている。
現代的な建物としてデザインしたが、ただそれだけというものではない。
「今に立ち戻り、未来の古典を創ること」として、新しさの中にも古さを感じさせるデザインとした。アプロ−チの石、玄関のガラスドアや中庭などは古代のロ−マ時代の邸宅を参考にデザインした。

また、同様に吹抜けの明るい中庭や外壁によって高さを強調することによって広がりと開放感を感じさせるようした。全体のスケ−ルを大きくすることで、歴史的空間を感じさせるスケールのような非日常的空間を演出しようと思ったからである。

古典をデザインに取入れる
閉じつつ開くデザインは今においても、空間の方向性を強調し意識を転換させるフィルタ−となっている。

このデザイン手法は、空間の縦と横のスケ−ルを工夫することによって、様々な歴史と地域のイメ−ジを与えてくれるだけでなく、過去の中にも今日性があることを教えてくれる。

多様性のある空間の存在は、様々な生活シ−ンと人間の生き方に喜びをも与える。

最近、僕は空間のデザインを、グロ−バルに思考しロ−カルな物に置き換えてもいいと思っている。結局のところ、よりよい未来の生活環境の在り方を模索するためにデザインは存在しているからだ。

未来像の未知なる建築のイメ−ジと歴史的建造物のイメ−ジはなぜか重なっていく。まさに、豊かな生活空間の在り方は、人生最大の宝だ。
完全な住宅内部。中庭には屋根はない。雨の日には自然を感じながら傘をさして北棟に渡る。

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