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 有限会社門一級建築士事務所
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第5回 中庭形式を越えて
ついこの間、浦添の地に新築の住宅が誕生した。仕上げは内外コンクリート打放しのいたってシンプルな住宅である。この住宅の計画を行う際最も注目を引いたのが敷地の持つ独特の性格にあった。というのも敷地の間口は約6mとかなり小さく、奥行きは約21.8mと南北に細長い不定形な敷地形状。

更に敷地周辺はというと、4〜6階建て程の中低層のアパート群が建ち並ぶ囲われた敷地環境であった。
このような環境下でどのような空間を展開する事が可能なのか考えるうちに大きな課題に突きあたってしまった。

一般的にこのような都市型の環境下での平面計画の正攻法としてコートハウス(中庭形式)が最も素直な解決案として上げられるからである。コートハウスは、周辺からのプライバシーを守りつつ、光や風の確保も得られやすい建築形式として定着している。

しかし、間口の狭小さからコートハウス形式のメリットがなかなか得られない事がいくつかの検討の結果から得られた。そんななか以外なところから、この住宅の解決策が得られたのである。周辺から迫ってくる中低層の建物の圧迫感がその解決策のキーワードとなったからである。

階段室上部に設けられたサイドライト。柔らかな光が降り注ぐ。熱環境をコントロールする排熱機能もともなう。
リビング上部も少しだけ屋根を持ち上げサイドライトを活用し光を取り込む。天井高も高くなり圧迫感を和らげる。

自然を取り込む工夫

つまり、そのような環境下の街はそもそも立体的解釈で建築が計画されており断面的配慮が建築計画に反映されなければ最善の解決策を手にする事は出来ないのではないかと自然と思うようになっていたからである。

コートハウス形式が平面計画の中で大きな図柄を持っていたのにたいし、今回のような立体的周辺環境の中では断面の垂直方向への中にこそ、今後の都市型の住宅の在り様を感じるのである。

平面図からの検討と同時に断面方向へのアクセスする事の重要性を再認識した出来事であった。この垂直方向を積極的に計画の中に取り入れた事で、さまざまな問題がクリアーになっていった。

一つは住宅の中心部にあたる階段室の上部に一部屋根面を持ち上げ隙間のようなサイドライトより光を取り込み明るい階段室にする事が出来た。さらにそこからは煙突効果を利用した排熱する役割も伴っており住宅への快適さを提供する。

サイドライトの積極的活用


これと同じくリビングの空間もほんの少しだけ屋根面を全体的に持ち上げた結果、光の移ろいが楽しめ、天井高の確保により圧迫感を感じさせないゆったりとした空間を提案する事が可能となった。

子供室にいたっては傾斜屋根を利用したロフトを設け遊び心と広さの課題が解決された。

平面的中庭形式から立体的中庭形式への柔軟な解釈で問題は楽しみながら解決されていった。

都市化が進む昨今、周辺環境からいかにプライバシーを守りつつ、自然環境を取り込めるかが住宅を計画する上で必要になると思う。そのためにも平面的な解決のみならず断面的解決を積極的に取り込む事が今後の課題になると考えている。

床を持ち上げるということは、快適な住まいをつくる上で重要なことだと思う。
傾斜屋根の下にはロフト空間を設け遊び心と部屋の広さを確保することが出来た。

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