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コンクリートの温度
 那覇市の新都心にある事務所の周辺では建築ラッシュ。一戸建ての住宅やマンション、アパートなどの建築が次々と進められている。この場所に来て1年と2カ月が過ぎた。ギンネムや雑草の生い茂る緑の空き地が減り、周辺の景色も少しずつ変わってきている。

 ここ数年、コンクリート打ち放しの建物(特に住宅)が増えているように思う。今回制作した「おきなわ建築webの本」の取材を通してもそう思った。新都心周辺でも同じ。灰色のコンクリート面が外壁にも、内壁にもなり、質感もそのままのシンプルでシャープな印象の建物。家をつくる人たちの年齢が30代前半から後半にかけて、という若い年代の人たちになってきたからか、シンプルな暮らしを望む人が増えたからか、「コンクリート打ち放しが好き」という人たちがさらに増えたようだ。
  コンクリートを流し込む際の型枠を留めていた金具の丸い跡が、縦横一列にキレイに並び、型枠の継ぎ目もまっすぐにそろう。設計の段階からそれを想定して計画するのは、並大抵のことではないと思うし、コンクリートの質に一層神経を高めながら、それを美しく仕上げる施工者はすごい、と思う。

 コンクリート打ち放しの建物を訪れると、その建物により醸しだしている「温度」を感じることがある。通常なら、「コンクリート打ち放し=シャープで冷たい感じ」と受け取りそうなものだが、建物によって、温もりを感じる打ち放し、冷たく感じる打ち放しがある。
 それは、内側に用いられる木の部分や、ステンレスやアルミなどの分量の配分から感じるのでもなく、色彩の用い方や日差しの入り具合でもない。おそらく、空間がつくりだす温もりということなのだろうが、設計をした人の違いなのか、住んでいる人の違いなのか、感じる温度の違いで嫌に思うことはないのだが、訪れるたびに「ここは温かい」とか「ここはクール」だとか感じながら見て居たりする。

 先日、ある家具職人の方と話しているときのこと。「あの建物には、木の素材感がたっぷりの家具が似合う。でも、あの建物にはスチール素材とか、シャープな感じのものがいいな」。そうそう、とうなずきながら聞いていたのだが、気づくとどちらもコンクリート打ち放しの建物だった。その家具職人さん曰く、やはり伝わる「温もり」が違うのだという。どちらも同じコンクリート打ち放しの建物なのに、なにが違うんだろうね?とその後も話が続いた。

 空間がつくり出す温もりは、そこに住む人が持つ雰囲気の違いに似ているのだろうか。家ごとに玄関を開けると伝わる空気や匂いが違うように、同じコンクリート打ち放しの壁面が醸すものも、一件ずつ違うのかもしれないな。

(2004.12.13 Ka)
熱い空気に
 夏。夏の暑さが年々厳しくなっているように感じる。でも、どうやら最近は本土の暑さに比べて沖縄のほうが過ごしやすいようだ。毎日の天気予報を見て思う。

 夏の間は、仕事から帰って部屋のドアを開けた瞬間のムッとした空気を毎日体験する。急いで部屋の空気を動かして外へ押し出すようにドアを開け、窓を開ける。このムッとした空気をつくっているのは輻射熱(ふくしゃねつ)というものだ。輻射熱とは、壁や天井などから出て、受熱面で熱が発生することをいう。昼間の強い日差しを受けて熱せられた屋根や外壁の熱で内側の空気も熱くなるということだ。常に換気されている部屋では空気が循環しているから、輻射熱による影響も締め切った部屋ほどではない。

 この輻射熱を体験する季節になると思い出す住まいがある。今から12年くらい前に住んでいたアパートで、5階建てで1階は駐車スペース、2階〜5階は居住スペースになっていた。当時で確か築15年くらいの建物だったと思う。私が住んでいたのは5階の角部屋(そう聞くと少し良さそうに聞こえるのだが)で、2LDK。初めて夏を過ごしたとき、昼間、部屋の中は、いるだけで何も考えられなくなるほどの暑さが毎日やってきた。玄関ドアや窓、開けられるところを全部開けても、涼しい風は入ってこない。締め切ってエアコンのスイッチを入れても効かない。夜になっても熱い空気はなかなか外に出て行かない。暑さの中にいると、それだけで体力が失われていたようで、ついには体調を崩して入院するハメに。たまらず、引っ越しを決意した。

 引っ越しの作業中、天袋の荷物を出してよく見ると、屋根のコンクリートスラブがそのまま“天井”になっている。それは、部屋の中も同様で、部屋の“天井”にはコンクリートスラブに薄いパネルのようなものが貼られているだけだった。天袋の“天井”をさわってみると、ギョッとするほど熱かったのをハッキリと覚えている。
 輻射熱という言葉を知ったのはそれから1年ほどして、住宅を取材するようになってからのことだ。あのアパートでの夏の日々は、暑い沖縄で一日中温室に入っているようなものだった。「なんで、うちはこんなに暑いのか?」「よその家はなんでエアコンも使ってないのに涼しいのか」そう考える大切さを知った気がする。
 暑さから守ってくれる“天井”や“屋根”“外壁”。厳しい日差しのもと、健康で快適に過ごせる室内をつくるのにかかせないものだ。もちろん風の流れも。家の中でのひどい暑さを体験してからというもの、たくさんの人にもっと関心をもってほしいと思う部分になった。こんな話はとても極端な話だと思うけどね。

(2004.07.19 ka)
ゴミ箱の話
 家の中で見るといつも気に入らないものがある。ゴミ箱だ。台所のそばにデンとあって、大きすぎる形や色も気に入らない。

 2年前にある生活雑貨メーカーが家具や家電について行ったアンケートの中で、ゴミ箱についての意見があった。「ゴミの分別や、ゴミ箱の置き場所に困っています」というなかでも「一つで分別ができるならとても便利」だという意見が多かった。
 最近では環境問題や資源の有効活用から、ゴミを捨てる時には気をつかうことが多くなったと思う。こうした時に困るのが燃えるゴミと燃えないゴミやペットボトルなどを同時に分けて捨てるとき。
 台所などでは分別するためのゴミ箱が何個かある。各部屋にさまざまなゴミ箱を置くのは大変邪魔なもの。一つで分別が出来るならそれはとても便利なものだ。
 ゴミは匂いが一番気になるもの。特に夏場は。中身は見えないほうがいい。また、部屋に置くのに大きすぎないサイズで収納量が確保され、どの部分に何を捨てるのかひと目でわかる。できれば買い物の時に使われるビニール袋が使えればいいし、それならビニール袋を目立たなく隠してくれる工夫がされているのがいい。ゴミ箱とはいえ、部屋のインテリアを構成する要素の一つで、「居心地の良さ」に果たす役割は大きい。されどゴミ箱なのだと思う。…家を設計するとき、「ゴミ箱もつくって」とお願いしてもいい?きっと空間に合った機能的なゴミ箱を作ってくれそうな気がする。

<<アンケートで寄せられていたゴミ箱への要望>>
・ゴミ箱の中身を見せたくない
・ニオイをふせいでほしい
・部屋のバランスが悪くならないか心配
・スーパーのビニール袋を使う場合は袋が横からも見えなくなるといい
・既存のゴミ袋も利用できるように

「モノづくりとは、便利であり世のため、人のためであること。 これに限ります」。アンケートに答えていた主婦からのメッセージがあった。

(2004.06.22 ka)
「つきあい」と「もてなし」
 住まいは外界から「身を守る空間」であり、「くつろぎ」と「やすらぎ」の場所でもある。そこには家族の「憩い」があり、語らいがあり、楽しみがある。また子育てがあり、食事や睡眠があり、時には趣味などの場にもなる。そして、家族の親密な「ふれあい」があると同時に、友人や親類をはじめ、客人とのさまざまな「つながり」の繰り広げられる場でもある。住まいのさまざまな機能の基本には、このような「つきあい」と「ふれあい」、あるいは「もてなし」や「まじわり」がある。

 一日の生活の中でも、朝・昼・夜といろいろな「出会い」があり、ドラマがある。家族の親密な接近や離反、友人とのほどよい距離の中での「楽しみ」などもある。住まい空間の共有を通して、互いに心を通わせ、喜び、ふれあい、時に悲しみを持つこともあるだろう。人生の喜怒哀楽を共にし、義理人情のつながりがあり、相互の理解を深める行為が「つきあい」である。
 年齢や性別、文化、民族などによってつきあいのマナーはさまざま。わが家の家族構成、友人、知人の広がりや好みはどのようなものだろうか。住まいづくりには、それぞれのつきあいが顔をのぞかせ、住まいの「間取り」の基本になる。つきあいを通して、家人は「もてなし」を考え、お客様によりくつろいでもらい、楽しんでもらうための部屋づくり、間仕切り、インテリア、そして「心配り」を考える。そのような時間や雰囲気をつくるのが「わが家」であり、壁飾りの一つにも安らぎとつながりに満ちた「家づくり」でありたい。

 今日では電話やファックス、テレビやインターネットなど多くの通信機器もある。あるいはのぞき窓を工夫したり、インターホン、時にはモニターテレビのある家もあるだろう。心のこもったもてなしを考えながらも、他人の接近や外界とのつながり、家族の安全など、プライバシー(個人保護)とアメニティ(住み心地)も考えていたい。
 このように、家づくりの基本作業は、気候、風土、習慣にも配慮しながら、わが家のささやかな「文化づくり」の試みでもある。

(2004.05.26 住まいの心理学より)
夏への準備
 梅雨入りから20日がたったが、なかなかまとまった雨が降らずに、毎日報道されるダムの貯水率も50%を行ったりきたりという具合だ。最近は「これで梅雨なの?」と思うくらい晴天の暑い日があった。沖縄では、晴れているかと思えば、突然スコールのような雨が襲ってくることもしばしば。こうしたことは梅雨の間だけではなく、普段からあることで沖縄ならではの自然現象の一つではと思う。

 梅雨の時期から夏場にかけて、強い日差しとうだるような暑さに弱い草花たちは、みるみるうちに弱ってしまう。しかし、「そんなことにも負けない草花たちもあるんです」と国営海洋博記念公園内にある都市緑化植物園で聞いた。
  梅雨に入る少し前、特にヤンバル路を訪れると小さな白い花を咲かせたイジュの木に出逢う。すがすがしさを感じる小さなは「もうすぐ本格的な夏がやってくる」と感じさせるものだ。そして梅雨の時期。続く雨の日々をうっとうしく感じながらも何となく、夏への心構えと体づくりが出来上がってくる。梅雨が終わり、夏の空が広がると、ヤンバルの山々はいっせいに新芽を出し、夏の日差しをたっぷり受けようと枝葉をのばす。辺りは緑の強いにおいに包まれる。それが時には心地いい。
 木々がざわざわと騒いでいるように見えるその様子は、長い夏の始まりを楽しんでいるような印象も受ける。

 「今年の梅雨明けは早まりそう」というニュースを聞きながら、これから訪れる沖縄の本格的な夏を思う。この時期に木々と同じく夏を迎える準備を行い、長いシーズンを存分に楽しみたいものだ。


(2004.05.25 ka)
デイゴの開花
 ゴールデンウィーク期間中の5月5日に沖縄は梅雨入りした。例年よりも8日ほど早い梅雨入りということだ。年明けから水不足で断水の危機にあるため、この梅雨の期間中でたっぷりとダムを潤してほしいと願うばかりだ。
 さて、そろそろ梅雨に入るのでは、という頃になると少し気になりだすことがある。デイゴの開花状況だ。
 「デイゴがたくさん咲くと、その年は台風がたくさん来るって」という小さいころに聞いた迷信によるものだが、その話をはじめて聞いた当時、近所の小中学校や久茂地川沿いのデイゴの花が、ものすごい勢いで咲き乱れ、また、ものすごい台風にみまわれた年だったから、幼心にも「確信」した話だった。
 昔から強烈な色のせいか、「デイゴの花咲きがよいと、その年は大型の台風にみまわれる」といわれてきたようだ。沖縄の本土復帰から2年後の昭和49年、デイゴの花がいつになく咲き乱れた年に、ある古老がその言い伝えを新聞に投書したのをきっかけに、にわかに「デイゴと台風」論争が起こったという話がある。
 その論争は、昔の言い伝えの肩を持とうとする人々と、それを否定する気象台の対決のような状況になった。ここで、大きな台風が吹けば、気象台の面目は丸つぶれ、昔の人の生活の知恵の勝利となるところだったが、幸いにも、その年は弱い台風ばかりで、気象台は何とか面目を保った、ということだ。
 デイゴに限らず、植物の花咲きがいいのは種族を保存しようという本能から。干ばつなどがあった翌年は花が多いといわれるが、やはり毎年デイゴの咲き具合は気になるところ。

(2004.05.12 ka)
マイホーム建築の悩み??
 「これから結婚する人たちには、くれぐれも立派すぎる婚礼家具は買わないほうがいいですよと忠告してあげたい」と話した人たちがいた。今から6、7年ほど前に訪れた新築住宅の取材先でのことだ。
 「婚礼タンスの三点セットなどの大型のものに限らず、家具類はなるべく少なくするのがスッキリ暮らす基本だと思うからです。
 新婚当時、狭いアパートが婚礼家具に占有されてしまったのに始まり、それから何十年たっても捨てられない立派な家具は、マイホームをつくるときになって悩みの種となりました。
 わが家では、二間幅の納戸に立派な婚礼タンスの三点セットを一列に納めるために壁を少々薄くしました。また、敷地の制限で十分な広さの納戸を確保することができなかった友人宅では、寝室の壁面に一列に並べることになりました。
 婚礼家具のような高価なものはなかなか処分できないもの。カサが大きくて、セットになっていることが悩みの原因です。家具を買う場合には、将来のことも十分に考えてから購入するといいですよ」。

(2004.05.11 ka)
トイレと洗面室
 洗面室は顔を洗うだけの部屋?なんだかヘンなことを考え出した。でもちょっとおもしろうそうなので、少し考え進めてみる。
  トイレや浴室の近くにある、のは普通?トイレや浴室は使い方が限定されているのに比べ、洗面室の使い方は?本当に顔を洗うだけの部屋なんだろうか?
 洗面室はどんなときに使うのか考えてみる。
   ・帰宅後、就寝前後の洗面、手洗い、歯磨き、ひげそり
   ・(トイレのそばにあれば)用便後の手洗い
   ・女性の化粧、化粧おとし、肌の手入れ
   ・調髪、ドライヤー…
 顔を洗う時、できれば明るい自然の光が差し込む(外の様子がわかる窓があればなお)場所のほうが気持ちいい。一日を始める行動だから、すがすがしくいきたいもの。だからこそ“顔を洗う”場所である洗面室は、寝ぼけた体がシャキッと目覚めるようなすがすがしい所であってほしいと思う。いつも照明のスイッチを入れなければ使えない洗面室は、さみしい。沖縄の場合は、朝の直射日光からとてつもなく暑いので、朝日を浴びて…とまではいかないけど、明るくてゆるゆるとした風が入ればいいな。

 さて、トイレの手洗いはどこにあったほうがいい?と考えたとき、用を足したら、次にドアのノブをつかむ前に手を洗いたい。だから、手洗いは便器のある個室の中に一緒にあったほうがいい。すると、便器のタンクの上の水洗、または、トイレ個室内に手洗いを設置することが考えられるのだけど、できれば後者のほうがいいと思っている。

 そうすると、洗面室はどこへいく?浴室にくっついていると、脱衣所とか洗濯室の機能も兼用になる場合が多い。考えてみれば洗面の機能だけをまっとうしている“単独”の部屋って見あたらないように思う。
 洗面室は浴室とのつながりが大きい?それともトイレとのつながりが大きい?
 洗面室が単独であった場合は?……

(2004.04.22 ka)
同じもので気になる?
 道を歩いていて、同じ服を着ている人とすれ違った。それだけでとても今日一日がブルーな気分になる。シャツやスカート、同じものを着ている人にばったり会うと、なんだかイヤ。ショップでは同じデザインでサイズ違いのものが豊富に売られているんだから、同じ服を着ている人がどこかにいるのは簡単に想像できること。なのに、出会ってしまうとイヤになる。そんな気持ち、おそらく多くの人に共感してもらえるのではないだろうか。
 車はどうか。 同じデザイン・色の車に乗っている人はたくさんいる。国道をドライブするだけでも、必ず自分と同じ車にすれ違うし、ほかの車種でも同じ車に乗った人たちを多く見かける。その時も「また同じ車だ…」と思う。

 服や車を選ぶとき、だれでも自分に似合うものを探すと思う。それは、自分の個性を主張するためなのだと思う。しかし、家のこととなるとどうだろう。隣が同じ家で、同じ間取りでも気にならない?高額な買い物ほど、考えないし気がつかない。
 シャツ一枚の値段はだれでも想像できるはず。でも、部屋のドア一枚の値段ってどのくらいの人が知っているんだろう。

(2004.04.13 ka)
“トキメ木”の話
 「夫婦や恋人同士の間には一本の木がある。『ときめ木』という名が付いたその木は、育てるのがとても難しい。
 毎日、適量の水が必要なのだが、片方だけが水をやったとしても枯れてしまう。面倒がって、両方が少量ずつやったとしても同じこと。お互いに同じ分量で十分な量の水をやらなければまっすぐな木には育たないのだ。これは、夫婦と子の間でもそう。
 長い年月をかけて、すくすくと育った『ときめ木』から採れた実を土に植え、うまく芽を出し、立派な木に育てるためには、男女の間同様、水加減が大切なようなのだ」。

 これは何年か前、何でだったか聞いた話で、「それはそうかもしれない」とうなずいた。その前後に何を話していたのかはすっかり忘れてしまったが、この部分だけは今でもしっかりと覚えている。
 こうした人と人との間だけでなく、人と物事の間にも「ときめ木」は存在するのではと思う。新しく学校に入学する新一年生の可愛らしいまなざしの奥には大きな「ときめ木」があるのを感じるし、入社したての新入社員にも同じ印象を受ける。

 何か新しいことを始めるとき、あるいは見つけたとき、出会ったとき、人の中には「ときめ木」が育っているのではないだろうか。
 さあ、四月。新しい「ときめ木」にいくつ出逢えるだろうか。

(2004.04.05 ka)
水不足で
 沖縄は今、深刻な水不足だ。何年かぶりに“断水”という言葉が気になる生活を迎えている。
これから沖縄は長い夏を迎えるのだが、その時期に断水となるととても厳しい。小さいころに2、3日おきの給水を経験したが、今思い出しても嫌なものだ。よい天気が続くことは良いのだが、ここは夏のことを考えて、まとまった雨がほしいところだ。
 そんなこともあって、浴槽の残り湯をずっと捨てずにおいておいた。普段何の気なしに捨てていた残り湯なのだが、県民として節水に協力しようと思ったのだ。(^^)v
 さて、洗濯することになって。賃貸アパートのわが家。浴室と洗濯機が置いてあるベランダの距離は約6畳間2部屋分。浴槽の水をバケツに入れ、洗濯機との間を往復すること数回。12リットル入りのバケツの重さは約12キロ。ベランダまで持っていき、洗濯機の口まで持ち上げる。骨が折れる。でも、一度始めたことは途中でやめられないタチなので、まっとうする。洗濯機のスイッチを入れること3回。果たしてわが家の大量の洗濯物はきれいになった。
 そこで思う。浴槽と洗濯機が近ければ、残り湯を運ぶことはワケのないことだ。もしかしたらホース一本で事足りるのかもしれない。
 節水のために、風呂の残り湯を使うことなんて、今どき誰もが知っていることだ。浴槽にたまる水の量はハンパな量じゃないから、捨ててしまうのはどう考えてももったいない。でも、今までそうしなかったのは、やっぱり運ぶのが大変だから(だろうと思う)。多分そう感じて、そうしなかった人は私だけじゃないはず、と思う。

 家事動線が考えられている家はとても魅力的だ。それだけで使う人のことが考えられている気がするからだ。家事動線の短縮はものぐさな人の大きな味方であり、もしかしたら、節水にも役立つんじゃ…(?)と思う。

(2004.03.20 ka)
合ったもの。
 建築の仕事に携わる人たちや家を建てようと頑張っている人たち、頑張った人たちと会い、話した後、決まって思うことがある。「やっぱり一戸建てよね」。
 小さくても自分の土地を持ち、小さくても自分の建物。小さな庭があるかもしれない。外観はどんなカタチで何色?内部は絶対シンプル。屋根に瓦は載せるかな?庭にはどんな木を植えて、絶対雨水を利用して、ソーラーも必須だな。窓を開けての昼寝が気持ちいい畳間がほしい。湿気やカビはイヤだし、暑いのもイヤ。やっぱり沖縄は断熱よね…限りない妄想は続いていく。

 自分が家を建てるなら、と考えることは楽しい。でも、家は形や内部の設備、インテリアだけを考えてはいられないので、次にこんなことを思う。
「一戸建ての場合、出かける時の戸締りが大変そうだな。その点、鍵一本で戸締りOKのマンションって素敵よね。エントランスもついてるし(二重ロックだ!?)。それに庭木の手入れ、ふゆーなー(面倒くさがり)な私が本当にやるんだろうか?それにメンテナンスもある!耐久性を考えると外壁の塗り替えは定期的にやらないとな、水タンクの掃除もそうだ、家周辺の清掃も…やっぱり管理費払って全部やってくれるマンション向けなのかな、私って…」などなど。
 家を建てるのなら一戸建てか、マンションかを論じているのではなく、私の性質を考えた場合…という話なのだが。

 住宅情報誌で紹介されている美しい住まいを見て「自分もこんな家に住みたい」と思う人は多いはず。システムキッチンのCMを見て、こんなキッチンにしたい、とそこだけを見ている人も多い。でも、それらはあくまでも見本として捉えておくのがいい。カタチや設備の見た目だけでなく、家を考える時には「自分に合ったもの」を知っておくことがとても重要だ。自分の性格や暮らし方、サイズもそう、さまざまなものの好みなどから見えてくる「合ったもの」。
 一戸建てか、マンションかの家のスタイル。設計事務所に依頼して建築士や施工者と共に一から作り上げる家づくりと、建売やハウスメーカーのカタログで選ぶ、ある程度出来上がった家を買うこと。家のスタイルはもちろん、手に入れる手段でも、その人に合った手段がある。
 また、住むことを考えるとき、「何人家族だからいくつの部屋がほしい」ということだけでなく、例えば、掃除が嫌い、片づけが苦手、忘れっぽい、こんなことは面倒だ(偏ってるけど)…などいろんなことをあげていく。毎日暮らす家だからこそ、努力しなくても暮らせる家がいい。
 「自分に合った」を探して知り、「自分に合った」家をつくる。きっとストレスフリーな家づくりにつながるのではと思う。

(2004.03.16 ka)
新品?中古?
 ここ何カ月間か、「今年は車を買い換えたいな〜」と思いながら日々を過ごしている。
 現在の車は軽自動車の4WD。人を載せるより、荷物を載せることが多く、購入を決めた当時は外に出かける趣味が多かったので、なんとなく「アウトドア」な雰囲気を醸す車で、維持費が安い!というのが決め手だった。カタチは流線型というより、角ばったカタチ。年式は今年で11歳。買い替えを考えるきっかけは、なんといっても“夏の日差し”。愛着ある「アウトドア」な雰囲気も捨てがたい…けど、いい加減、日に焼けた右手に増えるシミっていうのもなぁ…、と。

 ということで、最近CMで目にする車を見に、車のショールームへ出かけた。
 いろいろなタイプの新車がずらり並んだショールームで、「へぇ〜」。革張りのゆったりシート、回転する後部座席、車内は抗菌だけじゃなくマイナスイオンまで…。まるでリビングのように進化している車をあれこれ見ながら、最終的には「私サイズ」の車を検討することに。
 親切で笑顔の営業マンに促され、テーブルにつき、さっそく説明を受けた。車の特徴や機能とか、今ならついてくる特典、優遇などなど。「なるほど、なるほど」とうなずきながら、とりあえず「お見積もりを作ってみましょうね」。

 さて、その段階になって「どんなオプションがご希望ですか?」の問いかけに、まず「?」。
 同じ車でも3,4種類のタイプがあって、まずそれを選ぶことから。ほかにも本体やシートの色も数種類、フロアマットの種類、ドアロックのタイプ(リモコンキーか?)、ドアミラーのタイプ(自動で上下左右する?ここまではまだいいんだけど)、エンジンルームの防錆加工のこと…もうすでに半分以上は忘れてしまったけど、とにかくいろいろあって、その中から希望するものを選んで金額が組み立てられていく。当然、5年後、10年後のメンテナンスのことも考えて、最初にやっといたほうがいいものとかもある(らしい)。車好きな人には「当然」と思えることでも、「夏の日差しを防げてちゃんと走れる車ならいいかな」くらいにしか思ってない私にとって、オプションやら機能やら効果やらの話は「?」の連続。それを短時間で「選択」しなきゃいけないなんて…。
 「新車、買うって大変なのね」
 もっと車のこと知っておけばよかった…。と「はぁぁぁ〜」。
 ( もしや、中古車屋さんで「これ下さい」というほうがラクなのか?でも、気に入った中古車を探すのはとても大変だよね。時間もかかるし)などと考えたり。ん〜〜〜。

 車を買う前に、車のことを知ることはもちろんだけど、自分がどうやって車を使うのか(乗せる人数、年齢層、仕事兼用?家用?趣味オンリー?)、車を手に入れたら、定期的に自分で手入れしてあげられるのか?、タイヤやホイルなど後で換えられるものは自分で換えたりするのか?…自分と車の関係、それによって選ぶタイプも違うし、つける機能もオプションも違う、ということを十分に知っておくのが先決だなと。「乗りたい車だから」とどんどん車を買い換える人もいるが、気に入った車はできるだけ長く乗れるようにしたい。だからそんなことを思ったりもするのだけど。

 そんなことを考えていると、家づくりを思い出してしまった。車の価格の10倍以上はする(だろう)家を建てようと思ったとき、車以上に考えなければならないことが山ほどある。きっと「家を建てるって大変なのね」と思うだろう。「新築よりも、中古がラクなのか?」ってまた考えるかもしれないな。

(2004.03.15 ka)
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