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TOP住まいづくり情報一覧お住まい訪問記> Vol.036 浦添市・Tさん宅 
   
 
2010.06.10 UP
設計(有)協永プラン

 2006年8月に完成したTさん宅。「わが家を建てる場所」として購入してあった土地に念願のわが家を実現するまでには、十年の時がたっていました。

 「購入した当時は、まだ道路整備もされない状況で、利用許可が下りない場所だったんです。建てられるようになるには、あと5年くらいかかるかな、と思っていたところに、一部分だけ許可が下りた。それと同時に家づくりが開始しました」。

 土地を購入した頃、区画整理事業が始まったばかりだったこの地域は、道路や電気、水道などの整備もまだまだの状況でした。Tさんたちの家づくりが進められるようになった時期になって、やっと全面開通とまではいかないまでも、道路などが整備され、住宅の建築許可も下りるようになったのだそうです。



リビングの引き戸を閉めると独立した空間になります。
写真上のように戸を開くとキッチン、ダイニングとつながります。
 土地利用の許可が下りるまでは情報収集の期間として考えていたというTさんご夫婦。情報誌を利用することはもちろん、モデルハウスやショールームを巡りながら、たくさんの資料を集め、自分たちの住まいの形を描いていました。

 「依頼先探しにも時間をかけました。ハウスメーカーや設計事務所など訪ねた件数は10件以上。最終的に依頼することになった設計事務所では、お互いの感覚が合っているのを感じました」。

 Tさんたちの要望は、予算内におさまること。外人住宅のようにシンプルで、バリアフリー、家中のドアはすべて引き戸であること。そうした要望を受けて、さらに良い形を提案してくれる建築士さんたちとの打ち合わせは、とてもスムーズに進みました。

 「知人の紹介で設計事務所を訪れたのはちょうど家が完成する1年前のこと。前年の11月にプランが始まり、2006年2月に着工、そして8月には完成。思ったよりも早く進む家づくりに戸惑いを感じるどころか、いろんな発見や挑戦もあって、とても楽しかったですよ」と振り返ります。
 Tさん宅の外観はベージュ色の四角いシンプルな形です。敷地全体の約3分の2の広さに建てられました。
 玄関から中へ進むと、白を基調にまとめられた室内。高さ広さともにコンパクトで落ちついた印象の室内です。
 1階はリビングとゲストルーム、それぞれ独立した印象のダイニングとキッチンがあります。普段は、リビングからダイニング、ゲストルームをひと続きにして使用していますが、それぞれの部屋は、引き戸の開閉で個室にもなり、独立した部屋としても使えるようになっています。

 Tさんたちが扉ではなく引き戸にこだわったのは、開閉時に必要な面積を考慮したことと、バリアフリーへの配慮、そして壁の一部としておさまるところに魅力を感じたことから。

 室内の引き戸は、床から天井の高さとほぼ同じ高さの吊り戸になっています。開いた状態のとき、引き戸は「戸」ではなく、ほかの壁と同じ「白い壁」として存在しているので、「開け放したままの戸」という印象ではありません。
写真左/玄関   写真中央/1階客間からリビング、キッチンを見る。ゲストルームの扉内側は紺色でシックな印象に。    写真右/キッチンからリビングを見る。キッチンの扉内側は淡いピンク色に。やさしい雰囲気です。
階段横にも白い扉があります。扉を開くと収納スペースになっています。
 「気分に合わせて戸を開閉。静かにくつろぎたいときは閉じて個室に。広すぎるとかえって落ち着かないので、必要に応じて変化させられるのがいいところです。エアコンの効率も考えて開閉しています。
  当初、壁にはペンキを塗るものだという固定概念がありました。クロス張りにすることで、全体がやわらいだ雰囲気になり、戸とも統一感がとれました。戸の裏表でクロスの色柄に変化をつけられることも教えていただいて、それも空間を楽しむ要素になりました」。

 パブリック的要素が強い1階は、全体が白色でまとめられていますが、2階の個室ではそれぞれが好きな色柄を取り入れました。
 
写真左/ダイニング     写真中央/階段ホール     写真右/2階階段廊下。2階にはクリスマスツリーを置くスペースを作りました。一年中大きなクリスマスツリーが置かれる場所です。クリスマス期間中はキレイに飾りつけられます。

   

Tさん宅・DATA

所在地

浦添市
設 計 (有)協永プラン
敷地面積 303.60 (91.84坪)
建築面積 79.10 (23.9坪)
延床面積 151.44 (45.81坪)
構 造 補強コンクリートブロック造
用途地域 準住居地域
建ぺい率 60%  ■ 容積率 200%
施 工 建築/(有)協永プラン  型枠・内装/渡具知建設  
電気/真喜志電設  水道/山設備
 「わが家の裏手には小さな川があり、利用許可の下りていない土地の部分は手付かずの状態で緑が残ったままです。夏は家に居ながらホタルを見ることができるんですよ。庭に大きな木を植えたいと思っていますが、いつまでもホタルが見られるようなわが家でありたいですね」。

 すっかり自分たちに馴染んだ住まいに喜ぶTさんご家族です。「いつまでも素敵なわが家です」と笑顔があふれます。

建築士・屋慶名 啓市さん 談
コスト削減への基本概念を設定

 Tさん宅は2005年11月からプランが始まり、2006年2月に着工、8月に完成という流れでした。要望は1階はバリアフリーで、部屋数を多く、ゲストルームを備え、明るく、風が通り、コストを抑えるということでした。

 コスト削減のための基本概念として、躯体は壁耐ブロック造(角のみがコンクリート)にすること、内装はバリアフリーに配慮するため床を直張りにし、凹凸なくすなどムダを省く、といったことを設定しました。この基本概念を守るようにプランすることで、全体のコストを落とし、施主の要望をしっかり捉えることが可能になりました。

 家を明るく、風を通すには、細長い滑り出し窓をバランスよく配置することで解決しました。この窓は外からの視線をさえぎる役目も担っています。そして、2階に部屋を集約することで、効率のよい部屋割りができ、書斎も配置することができました。ゲストルームに関しては毎日使う部屋ではないので、リビングに併設させ、引き戸で仕切れるようにすることで普段使いも可能にしました。
住宅外観
1階ゲストルーム。
写真撮影:フォトアートたかの
 

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