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Vol.027 宜野湾市・Sさん宅  
2007.05.03 UP
設計:(有)アトリエ・門口
2つのテラスがある住まい空間を包むやわらかい水音 2つのテラスがある住まい空間を包むやわらかい水音
2つのテラスがある住まい空間を包むやわらかい水音 2つのテラスがある住まい空間を包むやわらかい水音

変形敷地を利用 内に開いた家にする
 宜野湾市にある普天間基地のフェンス沿いの住宅地。大きな敷地の中、5、6件の住宅が向き合うように集まって建っている小さな集落があります。その一角にあるコンクリート打ち放しの箱のような建物がSさんの住まいです。

 以前はアパート住まいだったというSさんは、10年ほど前から「いつかはわが家を」と思い描いていました。
「子どもたちが成長するにつれ、どんどん狭くなり、早く家を建てなくちゃとなったんですが、でも土地がない。実家の隣、周りに親せきの家が建つ、奥まった場所があるにはあるけど、変形していて使いにくそう。でもその場所をどうにか使えないだろうかと思ったんです」

 「いつかはわが家を」と考え始めてから、情報収集を行ってきたSさん。その中でもシャープなデザインが気に入って、「気がついたらここの作品ばかりだった」というアトリエ門口さんに連絡を取り相談してみました。

 Sさんの要望は、生活感のない家。周囲に家が建っているので、外に開くのではなく、内に開くように。ブロック塀などで仕切らず、カーテンを使わなくても視線を気にしないで生活ができること。土地を見た門口さんからの提案がSさんの要望に一致していたことから、そのまま設計依頼することになりました。
Vol.027 宜野湾市・Sさん宅
「大地のテラス」「海のテラス」 自然と癒しをもたらす効果
 設計期間約3カ月。工事もスムーズに進み、今年4月に完成したSさん家族の住まいは、1階のリビングを挟むように設けられた2つのテラスが特徴的な住まいです。上下は吹き抜けでつながり、2階はその吹き抜けを挟んで主寝室と子供室があります。
Vol.027 宜野湾市・Sさん宅 Vol.027 宜野湾市・Sさん宅 Vol.027 宜野湾市・Sさん宅
 リビングから続く土間のテラスは、外と内を仕切る大きなガラス窓がはめられ、開くと芝の庭が広がる「大地のテラス」。もう1つのテラスは、キッチン後方にある池の水音が響く「海のテラス」。味わいの違う2つのテラスには、外部の自然を内部に取り込みつつも周囲の視線をさえぎることと、居る人に癒しの効果をもたらすことというそれぞれ違った役割があります。
「家の中に池を作るなんて、最初は反対でしたよ。でも、完成して水音が響くと途端に気持ちよくなって、大成功だと。実際に座ってみると、“なるほど!”という感じでした。うちに来る人は皆、ここに集まるんですよね」
Vol.027 宜野湾市・Sさん宅 Vol.027 宜野湾市・Sさん宅 Vol.027 宜野湾市・Sさん宅
Vol.027 宜野湾市・Sさん宅 Vol.027 宜野湾市・Sさん宅 Vol.027 宜野湾市・Sさん宅
 深さ20センチの池に入る水量で音の高さが変わります。ちょうど心地いい音が響くように水量が設定されているようです。家族や友人たちがよく集まるというSさん宅では、池の周りに腰を下ろして、みんなでビールを飲んだり、いつまでもしゃべっていたり。時には静かに水音を聴いていたり。土間のひんやりとした肌触りと水音の心地よさを楽しみながらのコミュニケーションの場になりました。
「住み始めて5カ月ですが、まだそのくらいしか経たないの?という感じです。今後は、和の趣を加えながら、もっともっと楽しめる家にしていきたい」と笑顔で話すSさん。家中にやわらかく響く水音が魅力的な空間を演出しています。
Vol.027 宜野湾市・Sさん宅 Vol.027 宜野湾市・Sさん宅 Vol.027 宜野湾市・Sさん宅
Vol.026 八重瀬町・Tさん宅 Vol.026 八重瀬町・Tさん宅 Vol.026 八重瀬町・Tさん宅

   

Sさん宅・DATA

所在地

宜野湾市
設 計 (有)アトリエ・門口
施 工 武建設
構 造 鉄筋コンクリート造
用途地域 第1種低層住居専用地域
敷地面積 290.60
建築面積 106.73
延べ床面積 160.17
家族構成 夫婦+子供2人
Vol.027 宜野湾市・Sさん宅

梁と柱のないシンプルで開放的な空間外からの視線をさえぎる壁はプライベートを確保
建築士・門口 安則さん 談
「外に閉じて、内に開く」をコンセプトに、「アウトサイドリビング」と「インナーテラス」を
取り入れたプラン構成。住む人の心に訴えかける空間に。
 
 2つのインナーテラスを持つこの住宅は、元ミュージシャン夫婦と2人の娘さんのための住宅です。
敷地は、宜野湾市の普天間飛行場に程近い住宅群の中に位置しています。「外に閉じて、内に開く」ということをコンセプトに、「アウトサイドリビング」と「インナーテラス」を取り入れたプラン構成としました。建築的操作によって、内と外の境界があいまいとなり、内部空間に外部の自然を引き込むことに成功、そのことによって快適な住環境を獲得、実現した住宅です。

 エントリーは幅1.6m、長さ20mに及ぶ、四方コンクリートに囲まれた回廊。その回廊によって住宅内へと導かれ、1回の核にはアウトサイドリビングを配しました。両サイドには2つのインナーテラスがあり、各々異なる役目を負わせています。
Vol.027 宜野湾市・Sさん宅
Vol.027 宜野湾市・Sさん宅 西側のテラスは1.5m×2.5m、水深20cmの小さな池を設けた「海のテラス」。東側のテラスは庭と一体感を図るために大きなガラスの開口を設けた「大地のテラス」にがあります。2階は吹き抜けを挟み、夫婦の寝室と姉妹のベッドルーム、北側にサニタリースペースを配しています。

 表面的な装飾や余分なものをすべてはぎ取り、住まいことに最低限必要なものだけで構成され、排除し単純化したシンメトリーなプラン構成。しかし光と影、かすかに聞こえてくる水の音、時間と季節、天候などが微妙なハーモニーとなって、住む人の心の深いところに訴えかける空間ができただろうと考えます。
写真撮影:フォトアートたかの

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