家づくりのパートナー選びをサポート|おきなわ建築Web
理想の空間づくりをお手伝い。沖縄の「自分らしい」家づくりを応援するWebサイトです。
おきなわ建築Webについてお問い合わせ サイトマップ
TOP 住まいづくり情報 家づくりのプロを探す 特集 本・出版 建築Webニュース 会員登録について
TOP住まいづくり情報一覧お住まい訪問記> Vol.026 八重瀬町・Tさん宅 
   
Vol.026 八重瀬町・Tさん宅  
2007.04.04 UP
設計:(有)門一級建築士事務所
階段がつなぐ生活空間。スキップフロアの家 階段がつなぐ生活空間。スキップフロアの家
階段がつなぐ生活空間。スキップフロアの家 階段がつなぐ生活空間。スキップフロアの家

 八重瀬町内の静かな住宅地です。「実家にも近く結婚してからずっとこの地域に住み続けていて、とても気に入っていたので、家をつくるならこの辺に住みたいと考えていたんです」とTさん。

 3年前に希望通りの土地を見つけて購入し、先に家づくりを進めていた妹さんご夫婦と同じ設計事務所に依頼することにしました。
「妹夫婦に提案されているプランの模型を見せてもらったんです。それを見て『ここなら!』と思いました。模型を見ただけなんですが、この設計事務所なら私たちの希望をうまく形にしてくれるんじゃないかと感じたんです」。

 それからすぐに設計事務所を訪れ、実際に話してみると予想通りの印象にそのまま設計依頼となったとか。大まかな要望を伝え、ほとんどお任せで進んでいったといいます。
「私たちの要望は明るくて開放感を感じる家であること、和室が2つあり、室内はバリアフリー。庭があること、仏間はいらない、予算内に収めるということくらい。土地を見てもらい最初に提案されたプランで大きな変更もなく、ほとんどそのままの状態で完成。住み始めて一年たちましたが、住みやすくて使いやすい。少ない言葉数でも私たちの考えやスタイル、好みを読み取ってくれたことに感動です」。

 自分たちにピッタリの建築士と出会えたことが満足の家づくりにつながったと喜ぶTさんご夫婦。「わが家は建て主と建築士との幸せな出会いによってできました」と絶賛です。
Vol.026 八重瀬町・Tさん宅
階段がつなぐスキップフロアは豊かな生活空間 明るく開放的でスッキリ暮らせる住まいは二重マル
 Tさん宅が建つ41坪の敷地は変形した台形をしています。その上、道路側の敷地と奥側の敷地に約1.3メートルの高低差があります。敷地に高低差がある場合、どちらかの高さに合わせるための工事が必要となりますが、敷地の形状をそのまま生かせばその工事の必要がなくなり、その分コスト削減にもつながります。Tさん宅は、段差のある形を活用した明るく開放的なスキップフロアの住まいになりました。
Vol.026 八重瀬町・Tさん宅 Vol.026 八重瀬町・Tさん宅 Vol.026 八重瀬町・Tさん宅
 玄関ホールから半階上がると和室、そこからさらに上がるとLDK、さらに上がって主寝室。各フロアは8段ずつの階段がつなぎます。
「部屋を移動するのに必ず階段を使わなければいけないですが、一気に上がる階段ではないので、心理的な負担はない。苦にならない段数と高さなので階段の存在を大きく感じることはないですね」
Vol.026 八重瀬町・Tさん宅 Vol.026 八重瀬町・Tさん宅 Vol.026 八重瀬町・Tさん宅
 中庭を挟むように各部屋が配置され、階段を移動することで見える景色が変わります。玄関ホールから上がった和室までが来客を招き入れるパブリック空間、そこから上はプライベート空間です。住空間内の公私の区別も階段がつけているのだそうです。
「各部屋が中庭に面しているので明るく風通しがいい。窓の位置や高さに風が通るような工夫があったり、部屋だけでなく階段も明るいように配慮されていたり。LDKに居れば各部屋の様子もわかります。掃除がラクでスッキリ暮らせるように収納も配慮されています。住みよさは二重マルです」
Vol.026 八重瀬町・Tさん宅 Vol.026 八重瀬町・Tさん宅 Vol.026 八重瀬町・Tさん宅
 階段がつなぐスキップフロアは豊かな生活空間になりました。今後は庭の緑を増やしたり、かねてから計画中の中庭でのバーベキューを実現させたいと楽しそうに話してくれました。
Vol.026 八重瀬町・Tさん宅 Vol.026 八重瀬町・Tさん宅 Vol.026 八重瀬町・Tさん宅

   

Tさん宅・DATA

所在地

東風平町
家族構成 夫婦
設 計 (有)門一級建築士事務所
敷地面積 135.70(約41.0坪)
1階床面積 73.74(約22.3坪)
2階床面積 61.50(約18.6坪)
延べ床面積 135.24(約40.9坪)
構 造 鉄筋コンクリート造
用途地域 無指定地域
施 工 (株)匠建
電 気 (有)高良電設
水 道 (有)アキラ設備工業
キッチン 大和工業
ガ ス 共同ガス施設
Vol.026 八重瀬町・Tさん宅

敷地の高低差が住まいの魅力に。空間つなぐ階段にはさまざまな役割があります。
建築士・金城 豊・金城 司さん 談
敷地のずれが生む風景の変化

 約40坪の敷地は台形でやや変形した独特の形をしており、約1.3メートルの段差があります。この段差を住宅の形に反映させることが、魅力になると思いました。手がかりとなったのは段差を往復するたびに目に入る風景の見え方の変化でした。
 今まで見えなかったものが見えたり、見えていたものが急に見えなくなったり。視覚だけでなく五感を刺激する体験をすることもできます。ずれの合間合間から飛び込んでくる変化ある景色。そんなずれを積極的に取り込むことで空間の豊かさが得られるような住まいにしたいと考えました。
 敷地のずれを住空間に生かすことが空間の豊かさとなると同時に不必要な土工事もなくなり、コスト面でも有利となることからスキップフロアを採用しました。
 
Vol.026 八重瀬町・Tさん宅 Vol.026 八重瀬町・Tさん宅
断面図
階段の大切な役割

 住宅において階段は高さの違う空間をつなぎ合わせるための動線の一部にすぎませんが、非常に大切な役割を果たしています。機能的なものをはじめ、空間を演出したり引き締めたりする効果を与えたり、空間処理を施すコントロール装置、時には室内の換気などを行う役割を担ったりします。
 昨今は土地の細分化により住空間は水平方向から垂直方向へと向かっています。ますます床の積層化は増えていくのではと思います。それと同時にその高さの違いとどう向き合い、生活スタイルを演出していくかを考えていかなくてはいけないと思います。そこでは心で感じるワクワク感を大切に、空間を考えていきたいと思います。
Vol.026 八重瀬町・Tさん宅 Vol.026 八重瀬町・Tさん宅
  南側から見た住宅の完成予想模型   南側から見た住宅の完成予想模型   西側から見た住宅の完成予想模型
   
(有)門一級建築士事務所(じょういっきゅうけんちくしじむしょ)
金城 豊(きんじょう・ゆたか)
1970年 南風原町出身。受賞暦多数。95年 工学院大学卒。設計事務所共同設立。

金城 司(きんじょう・つかさ)
1971年 南風原町出身。受賞暦多数。95年 武蔵野美術大学卒。設計事務所共同設立。

敷地の特長を生かしながら、生活する楽しさを外部にも広げることを大切にしています。庭を意識した室内外のつながりがある空間設計を目指しています。また、全体のバランスを考えながら、家主の「生き方」を住宅のデザインにすることも心がけています。
写真撮影:フォトアートたかの

プライバシーポリシーメール会員登録 お役立ちリンク ページトップへ
おきなわ建築Web
本サイト内に掲載の記事・画像の無断転用は一切禁じます。