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Vol.024 読谷村・長嶺さん宅  
2007.01.12 UP
設計(有)真玉橋設計事務所
プライバシーと明るさを考えた北に開く住まい庭を介して伝わる家族の気配 プライバシーと明るさを考えた北に開く住まい庭を介して伝わる家族の気配
プライバシーと明るさを考えた北に開く住まい庭を介して伝わる家族の気配 プライバシーと明るさを考えた北に開く住まい庭を介して伝わる家族の気配

南と東西がふさがれていても、二つの庭で明るい家に敷地の高さ調整で外からの視線を遮る
 読谷村の住宅地にある長嶺さん宅は、奥様のご実家の南側にあった小さな畑地を利用して建てた住まいです。道路から階段3段ほど上がった高さに居住スペースが設けられました。建てる際の条件は、外側から内側は見えにくく、内側からは外側が見える。隣のご実家とはお互いに気配が感じられる家であること。その上で広々と、明るい住まいであることでした。
「周囲は住宅が近接して建っています。外からの視線を気にせず暮らせること、庭を介して両親と子供が遊べるようにしたいと思っていたんです」と長嶺さん。

 隣にあるご実家は、道路から約1メートルほどの高さに居住スペースがあります。長嶺さん宅が建つ敷地は、当初道路と変わらない高さでしたが、ご実家の高さと近くなるように盛土で調整が行われました。
Vol.024 読谷村・長嶺さん宅

 ご実家の南側の敷地に建てられた長嶺さん宅は、西側、東側ともにアパートや住宅が建っており、どれも境界ぎりぎりのところまで迫っています。東南からの採光を確保することが厳しい状況でしたが、北側にあるご実家に向かって大きく開くように庭を設け、そこに面してリビングを配しました。その反対側に隣家からの視線を遮りながらも明るさを補えるよう、リビングとつながる小さな中庭をつくり、できる限り明るい室内になるよう配慮しました。

  その結果、難しい周辺の環境をうまくクリアして「外からの視線を気にせず、お互いに気配が感じられ、庭を介して遊べるように」という希望がかなえられました。
そばにいることが大きな安心リビングは家族の気配が感じられる場所
 1昨年1月に完成した長嶺さん宅。結婚後、いずれは根を張って安心して暮らせる場所をと考えていたと話します。
「家づくりを始めたとき、以前から気になっていた設計事務所をいくつか訪ねてみました。同じ要望を伝え、それぞれの考えを聞いてみて、その中で1番良かったところにお願いしたんです。家づくりでは、ここは重要だというところと、省いてもいいところをハッキリさせておくことが大切だと感じました」と家づくりを通しての感想を話してくれました。
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 住み始めて1年半が経過した住宅は、玄関を入ると正面に和室があり、右側の階段を上がると学校の先生をしている奥様の書斎スペースと主寝室があります。玄関から左側はリビングダイニング、子供室、キッチンなどの水まわり。新築にあたって太陽光発電機を導入し、オール電化住宅にしました。奥様の要望だった対面式のキッチンとたっぷりの収納も実現され、住み心地だけでなく使い勝手の良さにも満足しているそうです。
「うちではリビングが家族の場所です。子供室もリビングに面して扉を設けています。子供たちが大きくなって学校から帰ってきたとき、必ずここを通って部屋へ行くように。ここにいるだけで家の中の様子だけでなく庭を介して実家の様子もわかりますから」
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長嶺さん宅・DATA

所在地

読谷村
設 計 (有)真玉橋設計事務所
敷地面積 519.16
建築面積 193.49
《1階床面積》147.71《2階床面積》27.54
延床面積 175.25
構 造 鉄筋コンクリート 壁式構造 2階建て
用途地域 指定なし
建ぺい率 60%  ■ 容積率 200%
施 工 【建 築】(株)徳里産業 【電 気】昭和電設工業
【機 械】(有)良政産業
 長嶺さんとお父さんが芝を植え、その周りに瓦を埋めて庭を造りました。クロキなどの木々は住宅が建てられる前からあったものを生かしました。草花が大好きなお母さんが、季節ごとにいろいろな植物を植えて目を楽しませてくれるそうです。
「共働きなので両親がそばにいてくれることが大きな安心につながっています。庭の行き来でお互いがわかる。家族だけでなく友人たちも呼んでバーベキューや月見会をしたり。集う楽しさも増えました」

 長嶺さんご夫婦と隣に住むご両親、かわいい2人の子供たちを育む家族の空間となりました。

内に開く住宅にープライバシー確保と環境対策 庭は家族みんなで遊ぶイメージ
建築士・真玉橋 朝雄さん 談(プロフィール
内に開く住宅
 長嶺さんの第一声は“内に開く住宅をつくりたい”でした。敷地は読谷村の旧来からの住宅地域にあるため東側にアパートが建ち並び、西側には住宅が近接、しかも南側約20mのところを交通量の多い県道が走っています。敷地環境をふまえ、外部に向かってはプライバシーの確保と環境対策を図り、家族を住宅内部に閉じ込めないで開放するというのが設計のテーマになりました。

家族みんなで

 長嶺さんの住宅はご両親の敷地の南側に建てられました。配置と敷地利用については長嶺さんの提案とおり南側配置の北向きとし、ご両親と庭を共有し、お子さんを中心に家族みんなで遊ぶ広場をイメージしました。

北向き住宅について
 北向き住宅は、住宅内部が暗くなりやすく、日照や通風の条件が悪いことや庭が北側に配置されることから、あまり見られない形です。長嶺さんの住宅では、平屋にして庭への十分な日照を確保しています。建物内部では南側に配置した和室の前に陽だまりの中庭をつくり、風通しの良い明るい住宅として計画しています。

庭先の楽園
 庭先に一本の木があれば、沖縄でも四季を感じることができます。家庭は住まう家と、遊びの庭でできています。ご両親宅の玄関前の庭園から、長嶺さんちの庭の木に鳥や虫たちや風が遊ぶ。わが家は楽園なのです。
Vol.024 読谷村・長嶺さん宅
隣家からの視線を遮りながら、明るさと通風を得るために設けられた中庭。向こう側は和室。
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外部からの視線を遮り、隣に住むご両親との行き来もしやすくするために道路よりも高い位置に居住スペースが設けられました。
敷地チェック PLAN検討図
敷地チェック
住宅が建てられる前に敷地の形状や周辺の環境を見て、配慮する点などを書きとめたスケッチ図。周辺の建物からの視線や、道路とのかかわりなどを検討しています。
PLAN検討図
室内の細かい間取りを決めていく前に、個室や水まわりなどの大まかな配置と隣りのご実家とのかかわりが検討されていきます。図の左上に長嶺さん家族からの要望が書かれています。
写真撮影:奥間 聡

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