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TOP住まいづくり情報一覧お住まい訪問記> Vol.023 那覇市・Nさん宅 
   
 
2006.11.28 UP
設計:(有)K・でざいん


 浦添市の住宅街に建つNさん宅は昨年7月に完成したばかりです。以前住んでいた住宅は、交通量の多い国道沿いに建つ建物で、Nさんの住居とご実家、職場が同じ建物の中にありました。当初、築30年ほどになるその建物の改修・建替計画が進められていたそうですが、「思い切って住居と職場を別にしよう」という発想に切り替え、現在の場所に土地を求めて新築することになったそうです。
「19年住んでいたんです。子供たちもみんなそこで大きくなったので、家族にとっては慣れ親しんだ場所。改修しようか、建て替えようか考えて、なかなか決められずに約2年が経過してしまって。住居と職場を別にしようと切り替えてからは完成まで驚くくらいスムーズでした」と振り返ります。

 以前住んでいた住宅から近い場所に新しく完成した住まいは、白色を基調に道路側に張り出した2階部分の黄色とアルミルーバーが印象的な外観です。人も車の通りも比較的多い場所に建つNさん宅の向かい側には7階建てのアパートもそびえたっているため、1、2階のアルミルーバーは外からの視線を遮りながら室内に風を通す役割も果たします。

 道路と接する間口部分が広い長方形の敷地は面積が約40坪。その中に車4台分の駐車スペースとそれぞれの個室をつくるなど、家族の希望をいっぱい詰め込んだ形になりました。
 Nさん宅は外から見ると、アルミルーバーで窓を見えないようにしているため、ほとんど閉ざされた雰囲気にも見えますが、玄関を入り中に進むと、LDKの吹き抜け上部に設置されたハイサイドライトからやわらかな光と風が入り込み、爽やかで心地いい空間をつくっています。一階にはLDKと連続した和室、中2階に浴室とトイレ、家事室を設けました。2階には主寝室と3人の子供たちそれぞれの個室があります。
「明るいこと、たっぷりの収納スペースがあること、それぞれの個室があることが希望でした。うちは子供たち3人とも女の子なので同時に出かける準備を始める朝は大変。それにも配慮した家にしたいなと話していたんです」と奥さま。

 LDKの吹き抜けは部屋全体を明るくしているほか、家族の気配を伝える役割も持っています。玄関の引き出し式になった靴箱収納は、使いやすさと収納量アップのアイデアが生かされたもの。和室横には押入れ、1階トイレ横には階段下まで使える納戸があります。キッチンにも充実の収納スペース。それぞれの個室にも収納スペースがあります。朝の身支度用に配慮して1階と中2階にトイレを設け、中2階の家事室内にはシャワーブースが設けられました。いずれ嫁いでいく娘さんたちの部屋は可動式の家具で仕切られているため、家族構成の変化に対応できるようになっています。

「40坪の決して広くない土地を無駄なく、本当に上手に使って家族の希望をかなえてくれました。明るくて風通しもいいのに外からの視線は気にならない。居心地がいいので家にいる時間が増えました。週末になると必ず誰かが泊まりにくるようにもなって、周囲にも評判いいんですよ」と楽しそうに話してくれました。

< Nさん宅・DATA>
所在地 浦添市
家族構成 夫婦 + 子供3人
設 計 (有)K・でざいん
敷地面積 132.24(40.0坪)
建築面積 78.78(23.87坪)
構 造 鉄筋コンクリート造 2階建て
用途地域 第2種住居専用地域
施 工 【建築工事】(有) 三起産業
【電気設備工事】(有)丸仲エンジニアリング
【衛生設備工事】(有)リバテックホーム
【キッチン工事】平良プロパン工業

敷地の有効利用が最大のテーマ 空間の広がりと明るさ、通気と涼しさを確保
建築士・金城 傑さん 談(プロフィール

敷地と建物の構成

 4台の駐車スペースの確保と40坪の敷地を有効活用することが今回の最大のテーマでした。幸い道路に面した間口が広かったため、道路沿いに2台を配置し、残りの2台をピロティ(下駄履き)部分に縦列配置して、必要台数を確保しました。そして、高さを抑えられる駐車場(ピロティ)の上部を中2階として、そこに水まわり(1階と2階の中間は、両方からの動線が短い)を配置するという構成を基本としてプランニングを進めていきました。

▲ 2階個室は傾斜屋根のハイサイドライトから、
1階リビングは吹き抜け部分から採光と排熱が行われます
室内−視覚的な広がりと通気
 室内では、敷地の狭さを感じることがないよう、まずリビングの上部空間を吹き抜けとし、全体の明るさを確保しました。そして、その吹き抜けを利用して上昇気流に乗せた室内の熱気を吹き抜けや2階の子供室と寝室のハイサイドライトから排熱する仕組みとしています。そうすることで、室内の円滑な通気と涼しさを確保しています。
 家族が集う1階は、リビング+ダイニングキッチンに和室を連続させています。広い面積の確保が厳しかった和室は、リビングの延長としてとらえ、デザイン的な連続性も加え、視覚的にも広く感じられることを目指しています。

子供室−変化にも対応
 子供室は子供の成長と共に使用する形態が変化するので、あえて仕切りを固定せず、可動できる家具で部屋を構成しています。そうすれば将来の多目的な部屋の活用が可能になります。また中2階の水まわりの一部に家事室があり、その中にシャワーブースを併設していますが、朝の一斉使用の混雑を避けることを目的としています。

ハイサイドライトとアルミルーバー
 道路と反対側の屋根を一部持ち上げ、陸屋根との間にできた空間にハイサイドライトを設置し自然採光を得ながら排熱を行うという機能特性を、そのまま外観の主な特徴にしていますが、外壁のツートンカラーと、それに囲まれたアルミルーバーも外観の特徴の一つとなっています。そのアルミルーバーは目の前にそびえる大きなアパートからのプライバシーを保護する役割を併せ持っていて、適度に外部との緩やかな関係を保つことを目指しています。
▲ 住宅模型。西南側から見た外観の様子。
屋根の形状がわかります

▲ 傾斜屋根の下にあるハイサイドライトで
採光と排熱を行います


 

写真撮影:奥間 聡

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