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<第2回>まずは設計事務所に来てみてよ!

「『家を建てよう』と思ったら、まず何から始めたらいいんでしょう?」そう思う人は多いと思います。
最近では毎週末どこかで住宅完成見学会や家づくり相談会が開催されています。家づくりを始める前から、家づくりに携わる建築のプロの皆さんとじかにお話できる機会が増えました。

今回は、3年ほど前から定期的に「家づくり相談会」を行ってきた屋慶名啓市さん(有限会社協永プラン 代表取締役)に、「家づくりを始めるとき、何から始めたらいいですか?」とたずねてみました。

これまで定期的に家づくり相談会を開かれていらっしゃいましたが、相談者の皆さんはどんな方たちがいらっしゃるんですか?

家づくり相談会には、いろんな方たちがいらっしゃいます。
基本的に、すでに土地を持っている人、持ってない人に分かれます。土地の有無によって、相談内容は異なります。最初から細かい話にはならないこともありますが、土地のある人の場合は、一緒に土地を見て、こういう提案ができますよという話になりますし、持ってない人に対しては、ゆっくりお付き合いしながら資金計画を立てるために一緒に考えたり、土地探しを進める場合もあります。

ズバリ、家を建てようと思ったら、まず何から始めたらいいですか?

「家を建てたい」と思ったら、銀行や不動産屋さんに行く前に、まず設計事務所に行くことをお勧めします。
土地を探したり資金計画を立てる前でもかまわないと、私は思いますよ。家づくりの最初の段階の出会いというのは、その後もつながっていくと思うんです。いろんな考えの事務所があると思うので、絶対ではないと思いますが、ほとんどの設計事務所の場合、そうやって相談に来てくれたらうれしいんじゃないかな(笑)。相談者の話を聞いて、この人は本当に実現できるかな?というところを見ながら話をすると思うんだけどね。事務所に来てくれるのは、とてもいいですよ。

何も決まっていない状態で設計事務所に行った場合、どんな話をされるんですか?

土地を持っていない方の場合は、まず家づくりの流れを説明します。それから銀行に行ってみて話を聞いてくるように言いますね。その後は土地探しを一緒に考えます。最初に銀行に行っても「何坪くらいつくるんですか?いくらくらいの建物ですか?」と聞かれるんですよ。審査に必要な書類のことなどを教えてくれるので、それをメモして設計事務所を訪れることになる、それよりも先に設計事務所でもいいんじゃないかなと思いますね。
土地を持っている方だと、すぐ設計の打ち合わせがスタートできる状態なんですね。でも、その方たちは、私たちだけのところに相談に来ているのではありません。ほかの事務所を当たっている場合もあります。その時には、私たちなりにいろんな説明をして、「納得だったら、またいらっしゃい」という姿勢でいます。土地のある方は、借り入れのことまで調べている場合がほとんどで、どんな形にしたいかということも具体的に考えている方もいらっしゃいます。

やっぱり最初は設計事務所選びからということになりそうですね。

そうですね、それが基本中の基本のように思います。やっぱり設計事務所は入りづらいところと思われているのでしょうか?または「家なんてお金がないからまだできない、設計事務所にはお金をためてからしか行けない」と思っている人が多いのでしょう。
家は簡単にはできません。思い立ってから5〜10年くらいの計画でもいいと思います。「つくろう」と思ったとき、まず設計事務所を訪れる。「3年後くらいに実現したいと考えているんですが、それでもいいですか?」そんな話でもいいんですよ。「これから機会があるたびに会いましょうね」ということで、長いお付き合いが始まります。とにかく焦らずに長いスパンで考えること。設計事務所に来たから、「すぐ契約して3カ月後には着工しましょうね」という事業ベースにはまらないのが住宅建築ではないでしょうか。
「どうしたらつくれますか?」という論点は難しいことかもしれないけど、とにかくスタートの段階から設計事務所に行くことをおすすめします。

家づくりを長いスパンで考えるとしたら、長くお付き合いできる建築士さんを選ぶということがより大事に思えますね。

建築士も施主さんも人間ですから、自分に合った人を選ぶという問題は深いことだと思いますね。コツは自分が考えていることが相手に伝えやすいかどうかというところですかね。予算なりデザインなり、いろんなことの相談が気楽にできるというのは大事だと思います。金銭感覚やモノに対する価値観とか、そういった感覚を共有できる人同士だと、いろいろな話がしやすいし、楽しく進んでいきますよね。

「5年後につくりたいんです」というふうに事務所に来てくれるだけで、建築士は悪い気はしないと思いますよ。時間はこっちの使い方だから気にしなくてもいい。もしかしたら、「せっかくお客さんが来たから、この人たちを逃がさんぞ!」というような囲いこみをするところが中にはあるかもしれないけど(笑)、そういうことってあまり無いんじゃないかな。ボクらも何かを買おうとするときに、そこの従業員さんがぴったりくっついていろいろ言ってくると、内心「あっち行け!」と思うから(笑)。

理想的には、家づくりはゆったりとしたリズムの計画にして、その間にいろいろ見てまわって相談したり、という形がいいと思いますね。5年くらいたって、収入も少しは増えていたりして、その頃に設計事務所を訪ねるのか、その前から訪ねるのか。
やはり、設計事務所ってどんなところかわかりにくいので、遠慮してしまうところがあるかもしれませんが、来てもらって一時間くらい話をしてみれば、家づくりがどういう流れになっているのか、わかると思います。家づくりは「やろう」と思ったら実現に近づくので、まず設計事務所を訪ねてみることです。


そう言ってくれると安心して頼めそうですね。

一生懸命考えて動こうとしている人には、周りも応えてあげたくなるし、そうすると、どんどん現実に近づいていく。熱意で行動されることはとても大切ですね。もう一つは、事務所に対して遠慮しないということも大切です。どうにかなっていくものなんですよね。ウチナーンチュだからってこともあるかもしれないけど(笑)。

<Aさんのこと>
うちを訪ねて来たAさんは、最初に「お金も土地もありません。でも家が建てたいんです」と話していました。そのとき、Aさんには手持ち金が60万円あったんですが、「まぁ、それで何とかなるか」ということで一緒に「家を建てるにはどうしたらいいか」考えてみました。まず土地を購入するために不動産屋の話をしたり、銀行の話をしたり。Aさんの「家づくりの相談」にのるんですね。
相談に来た後、Aさんは早速銀行に行きました。そうすると、「借り入れできそうです!」となったんですよ。
じゃあその後は「次は土地を探しましょう」ということになりますね。知り合いの不動産屋さんはいないか聞いたり、どこの地域に住みたいと思っているのか、どんな土地がいいのか聞いて、土地選びのポイントなどをアドバイスします。Aさんの場合、6カ所の土地を一緒に見に行きましたよ。一緒に見て歩いているうちにAさんのお父さんやおばあちゃんたちも出てきてね、そのうちに人間関係もできてきたんです。自然に信頼関係が築かれてくると、家づくりも進んでくるんです。ただその間も私たちは設計事務所なので、Aさんのことだけに関わっているわけではなくて、ほかの物件も手がけながらなんですけどね。そういうふうに一緒に土地を見たりすることって、無駄なようだけど大事なことだと思っているんですよ。
Aさんの場合は、本人が一生懸命動いて情報を集めて、がんばっていました。そういうAさんを周囲が助けてくれて、家ができたという感じでした。そういう話をすると、60万円持っていたら、家がつくれるの?と思われるかもしれないので、大げさにはいえないけどね(笑)。Aさんは土地を探している途中で第1子が誕生したんです。奥さまは身重だったので、Aさんと2人で探し回りましたね。メールのやりとりも頻繁にありました。

「建物にかけられる予算は1000〜2000万円くらいなんですが家をつくってくれる設計事務所はありますか?」という問い合わせが来ることがあります。そのときには、「まず設計事務所に相談に行ってみては?」とご案内するんですが。

資金計画の問題は大きいですね。1000〜2000万円くらいとなるとローコスト住宅ということになりますね。設計事務所で家をつくるとき「必ず3000万円かけないとダメ。そうじゃないといけない」というわけではありません。建物を建てるために、銀行は3000万円貸してくれるかもしれないですが、基本的に余裕を持って返せる金額を検討しないと。土地の値段も含めて、建物にかける金額もしっかり考えることです。デザイン優先でそこにコストをかけてしまい、途中で返せなくなって手放してしまうというケースもあります。デザインを無視するということではないですが、家族で不自由のない生活を送りながら、一生住み続けられるような金額でつくることを考える、それは大事だと思います。

家を建てようと思ったとき「ここは気をつけたほうがいいよ!」ということはありますか?

特別にはないですね。やりながら一緒に考えていきます。予算が安ければ安いほどいいと考える方がいらっしゃいますが、私たちは「安さの根拠」を説明するようにしています。基本として建物の構造の話からですね。内部の仕上げに対しても同じ。安いから簡単に作られているとか手抜きしていると思う人もいるかもしれないが、そうではないので、その説明は必要です。
例えば電気屋さんに「この製品の値段はこうです、この場合だとこうなります」という説明をしてもらうと、施主さんも「そうか!だったらやってみようか」という気になる。設計事務所のプランだけではないですね。周りの人たちの協力がありながらやっていくのがローコスト住宅です。
家づくりは、関わる人みんなが一緒に考えてつくっていくという共同作業。何かを自分たちの手で手づくりするという感覚とは違いますが、施主も大工さんも、みんなで関わって考えてつくり上げていく、そういう気持ちでやっていくということなんです。

最後に「これから家を建てたい」と考えている方たちへひと言お願いします。

「家づくり無料相談」は、どんどん利用したほうがいいと思いますよ。ほとんどの設計事務所はみんな、皆さんが来てくれることはうれしいことだと思いますので、遠慮なく。何度も来る方もいらっしゃいますから。
家づくりは、いろんなことがあります。いずれ設計事務所と接することに必ずなると思うので、やっぱり先に訪ねるといいんじゃなかな。いろんなことを話しましょう。

ありがとうございました。

答えてくれた建築士さん⇒

屋慶名啓市さん
一級建築士。(有)協永プラン 代表取締役。
沖縄で建築に携わって約40年。
息子さんたちが建築に携わるようになり、
「新しい刺激を受けながら仕事ができるようになりました」
と話します。

(有)協永プランの紹介ページはコチラ

屋慶名啓市さん((有)協永プラン)

 

2010.05.14 おきなわ建築Web
 
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