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TOP特集一覧沖縄・建築家たちの言説 > 第7回 伝統は滅びることなく−赤瓦について− 
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赤瓦は再び脚光をあび、需要もふえつつあることはたしかなようだ。長い伝統を保持してきた赤瓦が、ほろびることは決してない。
一時、忘れられた赤瓦だが最近みなおされつつあることは事実。

現代は、コンクリート建築最盛期の感があるが、今に経済的、精神的余裕をとりもどせば、もっと赤瓦は一般にも見直されるときがくる。

コンクリートが赤瓦にはないすぐれた面を持っていることは事実で、瓦が再び使われるようになるためには現代建築にマッチした新しい瓦の使用法を、建築家はもっと真剣に考えなければならない。郷土の素材をいかに取り入れていくか、これは我々の最大の課題といってよい。

しかし、一般住宅はともかく、高層化されたコンクリート建築に、従来通りの赤瓦をそのまま使用するわけにはいかない。

「これからは使用されるにしても装飾的なもの、インテリアとしての意味をもつことの方が大きいと思う。
コンクリートと組み合わせて使用するということになるが、ただし単に、アクセント的に使っては意味がない。
いかに美的要素が中心だといっても機能的な面をまったく無視しては、せっかくの素材がしんでしまう。
最近の建築物は白っぽいので、街に色彩をそえるという意味でも大量にとり入れてほしい。ペンキは塗ったその時点では美しいが、すぐ醜くなる。
できるだけ永い命をもつ、自然の瓦の色を大切にしたい」。

現代建築の中に赤瓦をとり入れる試みは、すでになされており、赤瓦タイルという新しいタイルも考案された。

例えば、那覇市民会館では、「こばづみ」にし使用している。
そのほか、戦争資料館、石垣博物館、大嶺薫美術館、沖縄みゆき観光ホテルなどが赤瓦を使用している。

現在、建築中のものには海洋博の沖縄県出展館がある。
ローカルカラーをできるだけ取り入れるということで、沖縄県総合設計企業体が設計。屋根はもちろん、内部にも赤瓦を使用している。

特に内部は床、壁、およびホールの防音壁にいたるまで赤瓦づくめ。
十センチメートル角の赤瓦タイル、瓦の穴をあけ石綿をつめて使う防音壁など、新しい試みがなされている。
赤瓦はこれまでにも、個々の建築家によって近代建築の中にとり入れられてきたわけだが、さらに今度の海洋博県出展館が多くの地元建築家の手によって見直されている点、今後の沖縄の建築物にもかなりの影響が考えられる。


那覇市民会館
ただ気になるのは、これも一時的な景気でないかということ。海洋博がすめば、大型工事はほとんどないし、また赤瓦が忘れられるのではないか……。
一つの期待といえば、"沖縄館"がキッカケとなり、今後も建築物に応用してもらえないかということである。
そうすれば、赤瓦が復活するための新しい道もひらけるのではないか。


沖縄館

著:金城信吉 「沖縄・原空間との対話」(1983年 発行:(有)門設計研究所)より

※建物のデータなどは掲載当時のものをそのまま掲載しています。

 
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