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沖縄らしい風景とは『ひと』編

生活のにおいが魅力的なまちをつくる

 現在の沖縄の都市の風景は殺風景だと言われることもある。しかし、それは沖縄が戦後50年をかけて作り上げてきた一つの個性でもある。観光客が来沖した時に何を期待しているのかといえば、よく言われるのは青い海、青い空という自然。彼等は沖縄の都市には魅力を感じていないようだ。 しかし、マチグヮーが並ぶ平和通りや公設市場には観光客が集まる。それを見たとき、沖縄の文化が反映された生活のにおいがある場所には、人を引きつける魅力があることがわかる。その土地が持っている記憶が感じられるところは魅力ある場所なのだ。
 ところが、沖縄の歴史が感じられる場所は、ほとんど戦争でなくなってしまった。残っているのは、影響を受けなかった田舎の風景。例えば本部町備瀬の集落や竹富島の集落である。那覇も昔は赤瓦屋根の家が建ち、その風景が戦前にはあった。現在の那覇の街は、戦後復興しようと頑張った沖縄のバイタリティーが感じられる場所でもある。

庶民が歩んだ足跡を残すこと

  現在の沖縄県庁舎を作る際、旧立法院の保存をめぐっていろいろなことがあった。外国であれば、それが文化財としての要素を持つものであれ、そうでないにせよ残しながら活用していく方法を探っていくだろう。ところが日本には、古いものはよくないという発想あり、どんどん造り替えてきた。そうではなく、その場所の歴史などはきちんと残していくべきだ。特に庶民が歩んできた足跡はきちんと残すべき。それをつなげていく努力が美しい街並みというか、魅力的な街をつくっていく根底にあると思う。


謝花寛営さん
<(株)寛計画代表取締役>



本部町備瀬集落。フクギ並木は古くから
残る沖縄の風景


要求される“デザインを見る力”

 沖縄的な風景は赤瓦と石垣でなければならないというものではない。歴史を見ると、赤瓦は高い階級の人々が用いたもので、歴史の中ではごく短い期間にしか遣われていないもの。今では沖縄の風景を代表するもののように思われているが、実は大昔からあったものではないのだ。そうであれば、何が沖縄的になるのかと言えば、今そこに住んでいる人たちの歴史、記憶をつないでいく努力をすることが必要なのだと思う。その中では、そこにつくられるものがいいものかどうか、デザイン力を見る力が要求される。
 新しくても歴史や記憶を感じさせるものであればいい。今は流れる歴史の一部分でしかない。国際通りの<パレットくもじ>などは「沖縄的でない」と言われるが、30年経ったときにその場所のシンボルとなっているかもしれない。
  例えばフランスのエッフェル塔は、フランスで博覧会が開かれたた時につくられたもの。当時のフランス人からは景観を壊すようなものは作るなと批判を受けていた。それが100年経った今ではフランスのシンボルとして成り立っている。要するにそうしたことの繰り返しなのだ。しかし、それを根付かせるには高いデザイン力が必要である。

 
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