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沖縄らしい風景とは『みどり』編

見られている意識が美しいまちをつくる

 まちを形成しているのは一戸の建物。その大半を占める住宅は景観をつくる大事な要素だ。もうすぐ那覇市内にはモノレールが開通する。モノレールの車両から見たまちはどんな景色なのだろうか。沖縄の住宅は台風に耐えうるように頑丈でガッチリした作りになっているが、目線を高くしてみるとあまり美しいとはいえないものだ。
 欧米では住宅の屋根や窓辺、軒下は「パブリックウォール」または「パブリックアウトルックス」と言われ、個人の建物であっても公共のものであると認識されている。一つひとつの住まいは街の景観にマッチするように住む人は気を遣っているし、屋根や窓辺などをきれいにするのは社会人の常識だと言っていい。沖縄でも、住宅は建てればいいというのではなく、そこに住む人は外の人からその住宅が見られているという意識を持ち、見られている者の責任として美しくすることが必要なのではないか。
 美しくする方法は、緑を増やすことだ。現在の住宅を総点検して、可能な限り緑を置くようにするといい。緑を育てることを難しく考える必要はない。ポイントは、取り入れようとする植物の故郷はどこなのかを考えることだ。植物にはすべて故郷がある。その故郷の気候を考えて、どこに置けばよりその故郷の気候に近いかを考える。住宅の中なのか外なのか、土地の北側か、南側か。日の当るところか当らないところがいいのか。その気候を用意してあげれば、どこでも植物を増やすことができるのだ。地表面の気候には大気候、中気候、小気候があって、家の敷地の東西南北、日影、日なた、家の内外といったことが小気候にあてはまる。植物の故郷の気候を考えて、置く場所をどこにすればいいのかを考えるのだ。


吉田朝啓さん
<沖縄大学人文学部福祉文化学科教授>


沖縄市胡屋のクスノキ通り。
街の緑は歩く人やドライバーの目を和ませる

沖縄の気候考え壁面緑化を推進

 近年、ヒートアイランド現象が起こっている本土の都市では、それに対する対策として、屋上緑化や壁面緑化を推進しようということが考えられている。これは南に行けば行くほどあてはまるものだ。  屋上緑化や壁面緑化を考える場合には、建物を建てる前から考慮することが望ましいことだ。建物を作ってしまってからは難しい面もある。そうしたことを考えると、建物や道路、街を設計する一級建築士は緑化推進の指導者となってもらいたい。
 県内で働く建築士には、建築の資格を取るだけでなく、土地の風土を知り、緑を増やすことなども勉強してほしい。植物の種類や、敷地・建物のどこに植物を置いたらいいのかなどを住む人に指導してほしい。
 また、緑を育てる場合に欠かせないのが水との関わりである。植物にまく水に上水道を使用していたのでは費用もかかるし、水資源ももったいない。沖縄の年間総雨量は一平方メートル当り二千三百トンといわれている。一つの建物の屋上を考えると、年間百トンの雨水が降りているにもかかわらず、それを捨てている状況だ。その雨水をどうやって利用するのかも考えなければならないだろう。

 
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